森博嗣「カクレカラクリ―An Automation in Long Sleep」

カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep

カクレカラクリ?An Automaton in Long Sleep

廃墟マニアの郡司朋成と栗城洋輔は、
同じ大学に通う真知花梨に招かれて鈴鳴村にやって来た。
その地にある廃墟施設を探検するためだ。
だが彼らを待ち受けていたのは奇妙な伝説だった。
鈴鳴村にはかつて天才絡繰り師が住んでいたが、
120年後に作動するという絡繰りを遺してこの世を去った。
今年はまさに絡繰りが作動するその年にあたるというのだ!
2人は花梨と妹の玲奈の協力を得て、隠された絡繰りを探し始めるのだが…。

森さんにしてはキャラクタの魅力がいまひとつ。
主人公の男子大学生ふたりの区別も最後までつかなかったし
その友達の女の子・真知花梨も意外と地味でした。
肝心の「カラクリ」も話を引っ張っていくにはムリがあったかなぁ。
ただ最後にふたつの「家」の謎が解かれるところはなかなか秀逸。
3点(5点満点)