ドン・ウィンズロウ「高く孤独な道を行け」

高く孤独な道を行け (創元推理文庫)

高く孤独な道を行け (創元推理文庫)

中国の僧坊で修行をしていたニールに、
父親にさらわれた二歳の赤ん坊を連れ帰れとの指令がくだった。
捜索のはてに辿り着いたのは、開拓者精神の気風をとどめるネヴァダ
不穏なカルト教団の影が見え隠れするなか、決死の潜入工作は成功するのか。
悲嘆に暮れる母親の姿を心に刻んで、探偵ニール、みたびの奮闘の幕が上がる。

二作目からだいぶ間があいて読んだニール・ケアリーシリーズ三作目。
もう四作目の「ウォータースライドをのぼれ」と
五作目の「砂漠で溺れるわけにはいかない」が出て完結してるようです。
最初は簡単に思えた今回の仕事も、だんだん深みにはまってしまい
気がついたら生命の危機までさらされている状況に。
親切にしてもらった人たちに真実を告げられないカタルシス
最後の派手なクライマックスまで緊張感が続く快作でした。
次の話は早めに読もうっと。
4点(5点満点)