梁石日「シネマ、シネマ、シネマ」

シネマ・シネマ・シネマ

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完成するのか、しないのか。一寸先は闇。
映画制作に魅せられ、取り憑かれた人間たちの悪戦苦闘は果てしなく続く。
情熱は道を切り拓くことができるか?
極限の人生を送った作家だからこそ持ちうる、深み、洒脱さ。
血と骨』の梁石日が描く、驚天動地の人間ドラマ。

いちおう「小説」らしいんですが、ほとんど実話なんじゃないでしょうか。
出てくる作品や映画、監督に俳優たちも思い当たるものが多くありました。
それにしても映画製作がこんなに大変なものだとは…。
面白くてページがどんどん進み、思ったより早く読了できましたよ。
でも、出版社って、作家に5百万も6百万も前借りさせることがあるんですね。
ま、それも売れる作家の証しなんでしょうが…。
4点(5点満点)