有川浩「図書館戦争」

図書館戦争

図書館戦争

正義の味方、図書館を駆ける!
公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として
『メディア良化法』が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。

キャラ良し=主人公の郁をはじめ、端役に至るまでみんないいキャラ
会話良し=若い作者ならではの軽快な会話がバツグンに面白い
発想良し=図書館の本を守るために武器を持って戦うという非凡さ
展開良し=クライマックスに至るストーリーもスムーズでした
…と、結構分厚い本ながら、イッキに読める娯楽小説。
主人公の郁とその上司・堂上の関係も気になるところですが
この作品では含みを持たせた終わり方でした。
来月12日には続編「図書館内乱」も出るようなので
そちらの展開も期待して待ちましょう。
続編はなぜか角川書店からのようです。
4.5点(5点満点)