大崎梢「配達あかずきん」

配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)

配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)

近所に住む老人に頼まれたという謎の探求書リスト。
コミック『あさきゆめみし』を購入後、失踪した母の行方を探しに来た女性。
配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。
駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、
勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組んでいく。
初の本格書店ミステリ、第一弾。

いやぁ、なかなか面白かったですよ〜。
本好きな人は往々にして書店好きな人が多いですし、
一度や二度は書店で働きたいと思ったことがあるのでは…?
実際は、イメージと違って、かなりの肉体労働みたいだし、
本を大切に扱わない立ち読み客に腹を立てたりして
ストレスが溜まりそうな気がしますが…。
そんな本屋の裏話をうまく扱った、いわゆる日常の謎系の短編小説集です。
北村薫のデビューの頃に似た雰囲気…といえば誉めすぎでしょうか。
秋には第二弾が出るようなので期待しましょう。
4点(5点満点)