浅田次郎「椿山課長の七日間」

椿山課長の七日間 (朝日文庫)

椿山課長の七日間 (朝日文庫)

働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、
美女の肉体を借りて七日間だけ“現世”に舞い戻った!
親子の絆、捧げ尽くす無償の愛、人と人との縁など、
「死後の世界」を涙と笑いで描いて、
朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編。

評判の良い作品なので期待してたんですが、わたし的にはイマイチでした。
現世に戻るために「役所」で手続きをするんですが
ユーモラスに書かれたそこでの描写が、
なんか上滑りしてしっくりこなかったですねえ。
ラストもあの終わり方でいいんでしょうか?
出てくるひとが、みんないい人過ぎる(ヤクザまでがいい人)のも
ちょっと違和感ありでした。
真ん中あたりからクライマックスは浅田節炸裂して良かったんですが…。
3点(5点満点)