荻原浩「押入れのちよ」

押入れのちよ

押入れのちよ

今ならこの物件、かわいい女の子(14歳・明治生まれ)がついてきます…。
幽霊とサラリーマンの奇妙な同居を描いた表題作ほか、「木下闇」「殺意のレシピ」
「介護の鬼」など全9話を収録した、ぞくりと切ない傑作短編集。

いわゆるホラーに分類されるの短編9話ですが、
話しによっていろいろなタイプのコワサが楽しめる?短編集です。
なかでも「お母様のロシアのスープ」「押入れのちよ」「介護の鬼」が印象的。
表題作の「押入れのちよ」はあちこちふくらませば長編にでもなりそう。
荻原さんのウマサが再確認できる作品です。
4点(5点満点)