東野圭吾「変身」

変身 (講談社文庫)

変身 (講談社文庫)

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。
そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。
それまで画家を夢見て、優しい恋人を愛していた純一は、
手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしょうもない。
自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植されたドナーの正体を突き止める…

いまや「容疑者Xの献身」で文学賞を総なめにし
飛ぶ鳥を落とす勢いの東野圭吾が15年前に発表した作品。
良くも悪くも東野圭吾らしい作品と言えるでしょうか。
序盤から中盤など、グイグイと引き込まれて読みつつも、
ちょっとした描写や動きに、いつものことながら不自然さを感じてしまいました。
ラストもなんかスッキリとしないんですけど…。
そういえば、テイストがちょっと「容疑者X」と似てるかも。
3点(5点満点)